顎関節症の歴史
顎関節症の治療の歴史
約3億6千万年前、動物は、鰓を捨てて、陸上に進出。エラの遺伝子は、陸上に上る時に、機能を副甲状腺の発生に転用した。人間では、さらに、耳管、鼓室腔、口蓋扁桃、胸腺等を、創りだしている。
紀元前6世紀から3世紀、古代ギリシャ、夢療法。アスクレピオン遺跡が有名。
紀元前460年から370年頃、ヒポクラテスが「流行病」第6巻のなかで、歯列と頭痛と耳漏の関係について述べる。
1872年、国立国際医療研究センター国府台病院のもとである東京教導団兵学寮病室が創設。
1900年、フロイトが夢判断を出版。
1934年、米国の耳鼻咽喉科医Costen JB."A Syndrome of Ear and Sinus Symptoms Dependent Upon Disturbed Function of the Temporomandibular Joint."レポートを発表。
1940年、国立精神・神経センター病院のもとである、傷痍軍人武蔵療養所設立。
1975年頃、アメリカの精神障害の診断統計マニュアルに、PTSTの診断名が掲載される。
1960年から1980年頃、作用と副作用が分離できる、非定型抗精神病薬が開発され始める。
1988年頃、保母須弥也先生、もっと、患者さんの歯の形態などを治療に生かすべきであると、新しい補綴及び顎関節症治療に対する提言を行う。
1990年頃、アメリカで、それまでの歯科医療を批判する状況で、口腔顔面痛学が確立。
1993年、山下敦先生、「最新生理咬合学と顎関節症の治療」を出版。
1994年から、NIH(アメリカ国立衛生研究所)の顎関節症治療ガイドラインがつくられる。
2010年、厚生労働省の諮問機関「中央社会保険医療協議会」は、「顎関節症の治療のために超精密な補綴を行い良く咬めるようにする治療」を「顎関節症 に対する治療概念の変遷や代替治療の普及等により、当該技術の普及性や効率性が従来と比べて低くなった。また、関連学会からも、有効でないとの見解がでている。」という理由で、応用し始めることを停止。形態論的治療の限界。参照
2010年、国連の国際麻薬統制委員会(INCB)は年次報告で、ベンゾチアピン系睡眠薬の使用量が大変に多い日本を問題視し、不適切な処方や乱用を指摘。
2011年、国立精神神経医療研究センターに、大野裕教授を、センター長として、認知行動療法センターが設立。
2011年11月、楽な下顎運動を行い、切歯と切歯乳頭の敏感さによって顎の運動を調節利用して、顎関節症を治療する最初の発明として、Lovely smile が特許取得。運動論及び認知行動論による治療。